映画「コードギアス 復活のルルーシュ」を観て

ネタバレしてるつもりはありませんが、何一つ知らされたくないという方はお戻りください。

 

 

 

鑑賞前考察

副題が「復活のルルーシュ」となってますが、本物のルルーシュが公に復活してしまうと、それはゼロレクイエムの否定になってしまい劇中の世界の枠組を新たに展開する必要が出てきてしまうので、それはしないだろうとの仮定の基にここで言う復活の意味を、フェイク・時限的なもの・観念的なもの・生き返るが歴史的にはあくまで死者とされたまま、の4パターンに絞り込みました。

 

感想

「反逆の〜」では敵味方に分かれていたキャラクター達が同じ陣営にて共闘するオールスター戦のような趣きをはじめとし、「これが見たかった」という要素もそれなりに詰められた豪華なボーナストラックといったところだろうか。

一方でストーリーを評価するなら、蛇の絵に足を描きたし角を描きたし、最後に目玉を入れて画竜点睛としたというのが今のところの率直な感想。つまりは、ラストは良かったもののそこにたどり着くまでが「反逆〜」まで含めたストーリー全体の中での位置付けとしては概ね蛇足と言わざるを得ない。また、コードギアスという作品自体決して皆がハッピーで終われるという類の作品ではないので、人によってはTV版のエンディングの切なさと美しさの方を好ましく思うかも知れない。ただ、どうせ描き足すのならもう少し格好のいい足を描いてくれ、描けただろうとは思う。